母になっても言いたいことやまやまです

ブログ「言いたいことやまやまです」著者のやままが母になってからの日常を綴ります

2023年7月第1週/1歳5か月

7月3日(月)優れた美容師は「調整」がうまい

先週、初訪問の美容院でひどいカットをされた髪を別の美容院で直してもらう。

下半分の髪がスカスカになっているため、それをなくしてボブにするのが安全だろうとのこと。

私の髪質やクセはショートヘアと相性が悪く、ボブであっても扱いにくい恐れあり。

あの日、美容室の床に散らばった髪の毛たちを思うと切なくてたまらない。

なんだよ「こんなに切れましたよ!」って!

髪が長いと「寝癖があろうとなんだろうと、とりあえず結んでしまえばなんとかなる」ができるので便利だったんだよ!

 

子どもが小さいうちは美容院に行くのも大変。予約するのも面倒。じゃあ1000円カットでいいか、と思ってしまっていたけれど、ちゃんと美容院に行くのは大事なんだな。

「ちょっと毛先を揃えて、全体的に量を落ち着ける」のようなオーダーは、実は難度が高いのかもしれない。

 

7月4日(火)もう育たない脳と生きる

自宅保育だけで子どもにとってよいひとときを提供できる自信がないのと、脳みそが大きくなっている最中の人にどういう働きかけをするとよいのかに興味があり、知育教室に通い始めた。

型はめパズルのような、手先と脳みそを使う遊びのオンパレード。

娘はイライラして泣いていた。前頭前野の成長を目の当たりにしているのだなあ。

 

帰宅し、安売りだった頭付きの海老をひとりで食べる(おやつ)。

殻がもったいないので、グリルで炙って出汁をとることにした。

娘は少食で偏食家だが、マネーの虎の吉田栄作かと思うほどに「無類の味噌汁好き」である(「無類の◯◯好き」構文)。

海老出汁の味噌汁は私の好物。娘も好きであってほしい。

しかしなんだか、思うように海老の頭が取れなくてイライラした。私の前頭前野はもう育たないので、イライラするだけ損、無念。

 

娘、寝かしつけ中にウンチムーブ。つま先がピンと伸びて、足でコウメ太夫の手と同じ動きをするのですぐわかる。

さっき、夜用の高いおむつを履かせたばかりなのに。

 

イライラするだけ損である。

 

7月5日(水)カステラは凍らせるに限る

朝はリトミック、その後自治体の子育てひろばで遊ばせ、そのまま昼食も食べる。

産後はずっとそうしたことがNGになっていたのだけれど、ここ数ヶ月で児童館やひろばのランチルームが開放されるようになっていて、とても助かる。

家で子どもとマンツーマンで食事するのは、本当に、精神が削られる。

移動中に昼寝をしてくれたので、その間に私もフードコートで昼ごはん。

久々にケンタッキー。ケンタッキーのビスケットほどうまいもの、この世に数えるほどしかないと思う。あの謎の匂いも含めてご馳走。糖質&脂質との戦い。

目覚めたのち少し買い出しをして、自宅方面にある別の子育てひろばへ。遊ばせる。

娘はとにかく楽器が好きなので、演奏に付き合う。

帰宅、疲れたのでキッチンにて好物の「凍らせておいたカステラ」を食べる。そのまま娘の夕飯準備。

とにかく自分で食べたい安村、な娘であるので、納豆も指でつまもうとする。肉じゃがのじゃがいもはボブ・サップのごとく握りつぶす。

そのまま風呂。私が入っている間は脱衣所で動画を観せているが、なぜか泣き出すのでドアを開けて見てみたら、足がコウメ太夫の手の動きになっていた。うんち。

今日は夜用おむつを履く前に出してくれたんだなあ。今日いちばんうれしかったことかもしれない。

どたばたとうんち処理、入浴、後処理(保湿大事)、歯磨き、寝る前のひと遊び、20時就寝。

いま、家事の合間に日記を書いている。

短気で損気で料理が嫌いな私なので、たいした育児はできない。せめて早寝早起きくらいはサポートしたい。

今日は夫不在だったので、ろくに家事をしていない。料理なし。

それでも育児だけで手いっぱいで暇はない。うしろゆびを指されようがなんだろうが、事実である。

主婦うらやましい、と言われても罪悪感を持たないようにしたい。申し訳なさそうにしたところで、相手の多忙が減るわけではない。

 

7月6日(木)喫茶店でバイトでもしてみようかな

実は私の机に備えている椅子は、子どもが背筋を伸ばせるへんてこな形の椅子である。

背筋が伸びるどころか腰が痛い。

 

そしていま、油断すると吹いてくる風にさらされている。

「たったひとりの健康優良児を、夫に扶養されながら、ちょこちょこ一時保育やベビーシッターさんに頼りながら、最悪の場合は実家に駆け込んだりしながら育てているくせに、手いっぱいになっている私、無能すぎる」

という強風である。

兄弟を育てている方、持病のあるお子さんを育てている方、働かれている方などなど、ざっくりいうと「子育て中のお母さんほぼ全員」になってしまうのだが、とにかく彼らがすごすぎて、消えたくなる。いや、消されるんじゃないかという気もしてくる。

 

これを振り払って「私は私」と思いながら生きることなど、一生にわたり不可能だろうと思う。

何人たりとも、私の考え方を変えることはできない。

出産というターニングポイントを経て、圧倒的に私を頼りにしてくれる超かわいい存在を前にしても変わらなかったのだから、諦めるしかない。

そういう部分も含め、自分とうまく付き合う方法を模索していくのが大切なんだろう。大切というか、できる努力MAXパワーを投じても、それが限界だ。

 

アルバイト募集と張り紙されていた喫茶店を偵察。

よい雰囲気だったので、問い合わせはあるのかを尋ねたところ、まだ、とのこと。

いま働かれているかたが非常に気が利くそうで、マスターはそれが気がかりなのだという。

「こっちが気付いて補充なんかをするとね、飛んできて”すみません!”って言うのよ。でも2人で働いているんだからね、あんまり気を使い過ぎずに働いてほしいんです」

私もついシャカリキになるので、このお店で働けたら、よい意味の「適当」を感じ取れるかもしれないと、ちょっと、ときめいた。

とはいえ子どもの預け先はどうするかなど、悩みはある。週末、夫に相談。

 

7月7日(金)罪悪感をもたないチャレンジ

雨が降っていない七夕。暑い。

約30分かけて徒歩で子ども家庭支援センターのひろばに向かう。

たくさん動いてほしいが、おままごとコーナーに向かわれがち。

マジックテープで分離する食材おもちゃをすべてバラバラにするのが好きらしい。

私の仕事はそれを根気強く戻していくことである。

過去、こうした公共施設でそれをやっていたら、他のお子さんがヨダレまみれにしたマジックテープに触れてしまったことがあり、強烈なトラウマとなっている。

おい親! 管理しておけよ!! と怒りが湧いてしまったのは、我が子がヨダレを垂らさないタイプだったからだ。こうしてたやすく分断が起きる。こわい。

 

ここ1か月くらいはかなり精神的に疲弊していたため、重点的にカウンセリングを受けている。今日もカウンセリングDAY。

引き続き、「自分のわがままを許すこと、罪悪感を持たないことをがんばろう」ということになった。

先週チャレンジして、これがいかに難しいかを痛感している。

わがままをやろうとしても、もうひとりの「ちゃんとした自分」が全力で押さえつけてくるのだ。

わがままを振る舞えるのは、ある種、才能であると思う。

7月8日(土)土日がいちばん嫌い

朝いちばんで婦人科に行き、検査結果を聞く。

子宮頸がん検査は問題なし。女性ホルモンの量が著しく低い。

低いにもほどがあるだろという数値だったので、ダメ元で豆乳を毎日飲むことを決意した。

3か月後に再検査、それまで毎日飲むとどう変わるのか。人体実験だ。

 

その後は児童館で遊ばせ、ランチルームで昼食を取らせ、昼寝させながら帰宅。

保育士の職員さんに「おいしかった?」「たくさん食べた?」「ママもちゃんと食べた?」と声をかけられがちだが、どれもYESと言えないので困る。

かといって「私が食べる余裕なんてあるわけないでしょうが」と言うのもなんなので、「はあ、まあ(笑顔)」と返事するしかない。

 

洋服屋さんで店員さんに「気になるものがあったらお手にとってご覧ください」と言われるとき、内心では「宝石売り場じゃあるまいし、気になったら手に取るのは当たり前だろうがオイ」と反応しがちなことを思い出す。

アパレル店員をしていた友人が、あれは本気で「気になるものがあったら手にとっていいのよ」というメッセージを伝えているのではなく、「あんたが変なことしないか、スタッフの私はちゃんとマークしてますからね」という牽制なのだと教えてくれた。もちろん店のポリシーはそれぞれだろうが、彼女の店はそうだったらしい。

 

すなわち、ランチルームでの職員さんの声がけも「ちゃんと見てますよ」のサインであって、子どもが、親が、ちゃんと飯を食ったのかなんていうのは、割とどうでもいいことなのだろう。

真に受けて「いやいや、私は食べられていないのよ」と反応している自分が馬鹿で恥ずかしい。

 

午後は近隣の七夕まつりなどに出かける。

暑いなかでの人混みに負け、一気に不機嫌になった。帰宅後もなんだかずっとイライラしてしまい夫と口をききたくなくなってしまった。

夫にとっては貴重な休みだというのに、申し訳ない。

身体中が疲労で痛く、ひとりになりたかったので、21時ごろには床についた。

終わり悪ければすべて悪し。

経済力がほしい。

娘は1歳5か月になった。

7月9日(日)クレープをとるか、二郎をとるか

自分の機嫌が直らない。すべて置いて逃げ出したくなる。

かなり、そうとう、超、めぐまれた環境に身を置いていることは重々承知している。

それなのにこんなわがままなことを思ってしまう自分が恥ずかしく、嫌になる。

 

午後は悩めるママ友とランチ&お茶。

ベビーカーでは絶対に行けない、人気のクレープ店を訪れた。ひとつ900円もした。びっくり。

素材にこだわっていると書かれていたが、サイズもコンパクトだったので、繊細な味覚を持っていない大食らいの人間としては、いささか不満がつのった。

40歳目前にしてそういう味覚、嗜好であることが恥ずかしい。

しかし900円て。二郎を1杯食べられる。

 

出かけている間、子どもは夫に世話してもらった。

平日は多忙の極みだというのに、貴重な休日に、主婦の私に対し、こういうことをしてくれるのだから立派な夫である、と思う。

頭でそのように情報処理しているのに、どうも心が納得してくれていない感じで、もどかしい。本気で感謝できたらきっといろいろ好転するだろうに。心よ、目を覚ませ。

明日は小児科の予約をしなくては。