母になっても言いたいことやまやまです

ブログ「言いたいことやまやまです」著者のやままが母になってからの日常を綴ります

2024年2月第1週/1歳11か月→2歳

 

2月5日(月)雪

一時保育の日。

朝はくもりだったものの、迎えの際は雪の予報。ひとまず預ける。

送り届けた足で健康診断の胸部CT検査の結果を聞きに行く。異常なし。

とはいえ咳喘息の疑いありとのことで、また病院に行かなくてはならない。

ものすごく、病院に行く頻度が上がっている気がする。アラフォーってこんなもんなのだろうか。

 

作業中、ふとTBSラジオを付けたら「とんでぶーりん」の主題歌が流れてきてびっくり。話をまったく覚えていないのに、曲は少し歌えてびっくりする。

 

雪の中、保育園のお迎えに。うっかりタイルの上を歩いてしまい転びそうになる。

娘にとっては人生初の雪体験。ベビーカーのなかからそれなりに楽しんでいた様子。

 

産まれた日の前後にけっこう雪が降って、病室の窓から雪景色が見えたことを思い出す。

産後の体調の悪さのせいだったのか、悪寒がひどかったのになぜかナースコールで「毛布ください」を言えず、凍えながら一晩を過ごしたのはなんだったんだろうな……。

 

2月6日(火)自宅保育きつい

雪が積もり、朝から雨。

滑り止めのついている靴を持ち合わせていないため、念のためお出かけは断念。

 

狭小住宅(かつ、夫が在宅勤務中)で2歳児と1日中過ごすのはかなりハード。

朝はEテレに頼ってなんとかしのいだものの、10時くらいになるとなかなか厳しい。

先週購入したクッショントランポリンが届いたので遊んでもらおうとしたのだが、まだジャンプはできない娘であった(二足歩行できたのも1歳半検診ギリギリのタイミング)。

 

ベビーカーに乗せてマンションの玄関まで赴き、持参していた小さいバケツに雪をすくって帰宅。風呂場で雪遊びをさせてみる。大サービス。

雪をつつく程度しか楽しんでくれないので、雪だるまをつくってやる。

英語の「McDonald's」のイントネーションで「ゆきだま」と言っていた。ら行の発音が不得手らしい。

しかし15分も経たずして「おしまい」とのことで、私の努力はなんだったのか。

 

幸い昼寝をしてくれたので、その間に夕飯の準備など。

 

昼寝明け、もうこれ以上自宅で過ごせる自信がなかった。

でもいまから支援センターに行っても、滞在時間は1時間足らずで終わってしまう。

仕方がないので、歩行ブームの娘に合わせ、自宅周辺を散歩することに。

娘は歩くことを「あよよん」と言う。

こちらが「あんよあんよ」と言っているのを聞き取って、本人も同じように発声しているつもりなのだがうまくいっていない。

 

とにかく好奇心旺盛なので、この散歩というのは非常に厄介。

電車に乗りたい、買い物に行きたい、公園で遊びたい。

曲がり角のたびに「そっちじゃない」と言わんばかりに立ち止まられ、しゃがみこまれ、泣かれる。

ただでさえ昼までの自宅保育でこちらのイライラメーターはほぼMAXに振れている。明日のパンだけ買って帰ることにした。

 

パンを持って(レジまで持たせないとこれも泣かれる)レジに向かうと、「すいませーん」とのこと。

店を出ると両手でパンを抱え、手はつなぎたくないと泣くのでこれまた参った。

 

私のイライラは限界で、夕食サポートは夫に対応してもらうことに。

そこから風呂、歯磨き、寝かしつけ。

私の体力が持たず、一緒に眠ることにした。

 

ところで最近、娘に「おかあちゃん」と呼ばれる頻度が上がっている。

「母ちゃん」が言えなくて「かちゃ」になっていたのに、いつから接頭辞がつくようになったのか。

そして「かちゃ」のほうがかわいい。「おかあちゃん」だと途端に昭和だ。昭和生まれだからいいんだけどさ……。

 

2月7日(水)喘息デビュー

娘を一時保育に預け、呼吸器内科へ。

検診で咳喘息の疑いとのことで、細かくいろいろ検査してもらう。

呼吸器内科という性質上、「肺の機能を……」のような流れで「肺」という言葉が出てくるのだけど、それに対して「はい」と返答するたび、ひとりで少し恥ずかしくなる。自意識過剰。

よく聞く「ヒューヒューゼーゼー」みたいなことはないので気軽に検査を受けたものの、気管支喘息デビューを達成。

吸入薬の使い方を教わって帰宅。

 

悩みの原因がわかっただけでホッとする。

ここ2週間くらい、熱も出なければ鼻水も出ず、喉も痛くないのにひたすら咳が出て、咳き込むと文字通りの「嗚咽」状態になっていた。

電車に乗るときなど非常にヒヤヒヤしたし、熟睡できないことにも悩んでいたのだ。娘の習い事の最中、嗚咽モードになったときはどうしようかと思った。

これまで夫のいびきのうるささに文句ばかり言ってきたものの、夜中の騒音レベルは負けていなかっただろう。

なのに夫から文句を言われたことはない。人として負けている。

 

それにしたって昨年秋からの病院通いが多すぎる。

40手前という年齢のせいなのか、産後という身体の都合なのか、それらの掛け合わせである「高齢出産」ゆえなのか。

これがあと10年、20年もすれば、もっと身体に不調が出てくるのだろう。

元気ピンピンな100歳の方などはほんとうに、偉人だ。

 

移動中はずっと、マヂカルラブリーのANN0を聴いていた。ゲストは宇宙海賊ゴー☆ジャス。聴いているだけで明るくなれた。

来年の娘の誕生日には地球儀を買ってやろうか。

 

2月8日(木)娘2歳、アンパンマンミュージアムへ

娘の2歳の誕生日。

夫も多忙ななか休みを取ってくれたので、横浜のアンパンマンミュージアムに行くことに。

自宅からみなとみらいはかなり遠く、電車移動に耐えられるかが心配だったものの、アンパンマン版のウォーリーを探せ的な本と、ダウンロードしておいた動画で凌げてひと安心。

 

入場料は平日でも年令問わず一律2,200円。

普段、自治体が運営する無料の施設ばかり使っていることもあって高く感じる。

1階が無料フロア、2階が有料フロアとのことなので、とにかく2階を堪能してもらう作戦。

 

到着するやいなやキャラクターショーが始まり、最前列を確保したものの娘は全キグルミに怯え、泣いていた。

ショーの最中にEPARKでアンパンマンレストランの予約をして、準備万端。待ち時間なしで昼食へ。

 

アンパンマンレストランでは誕生日のお祝いプランがあると聞いていたのでそれをお願いしようとするも、ケーキと記念撮影で1,200円という内容に愕然(娯楽価格に不慣れ)。

お子様セットと、親の食事としてピザと揚げ物セットをオーダーした。もくもく会後の交流会のような献立に。

アンパンマンキッズプレート(1,090円)

見渡す限り、我が家以外はお誕生日お祝いプラン。

娘はそれに対し羨ましいとは感じなかったようで、周囲のテーブルに向けて「おめでとー」を連呼していた。なんだか申し訳ないことをしたかなあ。

 

しかし子ども向けの施設で、どのメニューもなかなかに高いのだから、ガストのように「アンパンマンの紙エプロンを無料提供」とか、サイゼリヤのように「グラスかと思いきや樹脂製」とか、そういう満足感の工夫をしたらいいのに、と思う。

「そんな工夫をしなくたって、頼まなくたって子連れが来るだろ、リピーター率はそもそも期待してないし」みたいな姿勢を疑ってしまう。きっと違うと信じるけど。

 

午後、娘はフルパワーで有料フロアを遊び尽くした。

休憩する場所もなく(椅子もない)、大人が長居するにはなかなか厳しい。

15時ごろに無料フロアでお土産を購入して帰宅の途に。

 

帰り際、JRのアンパンマン列車とコラボした撮影ブースに遭遇。

スタッフの方が「写真を撮っていきませんか」とのことで、せっかくなので記念撮影。

我々が渡したスマホではないカメラで撮られて「?」とは思ったもののツッコめなかった。

撮影終了とともにアンパンマンの台紙を見せられ、「先ほど撮影した写真をこの台紙に入れて1,600円なのですが、どうされますか?」とのこと。

どこにもそのサービスは明記されていない。ここ日本だぞ。そのスタイルの商売、アリなのか。もちろん丁重にお断り。

 

娘は昼寝をしていないせいでテンションアゲアゲ。

最後はベビーカーに乗りたくないと大泣きし、無理やり乗せたのちにすぐ眠ってしまった。

 

出産するまでは敬遠していた世界そのものに足を踏み入れ、身を浸らせた1日。

さまざまなカルチャーショックを受けた。

コインロッカーが小さい箱でも600円かかるなど、いちいち衝撃。

トイレのきれいさと快適さ、キャラクターたちのファンサービスには感動。

総じて言えば「勉強になった」1日であった。

 

娘よ、元気に愉快に2歳を迎えてくれてありがとう!

 

2月9日(金)心身のコップの水が溢れていく

午前中は児童館の幼児イベントに参加。

いつものようにベビーカーで向かう。

道中にあるセブンイレブンを指さしながら「しゃけおにぎり」とのこと。

イートインでよく鮭おにぎりを食べさせていた影響で、娘にとってセブンイレブンは「しゃけおにぎり屋」と認識されているらしい。

 

手形足形を取るイベントだったにもかかわらず、手に絵の具を塗りたくないと主張され、マイペースに遊んでもらう。楽しそうでよかった。

誕生日だったので記念写真を撮ってもらい、きれいなカードもいただけてありがたい。

 

ランチルームで昼食を取らせ、いざ帰ろうとすると「あよよん(あんよあんよ)する」と言ってきかない。

たいした距離でもないので手を繋いで歩くことにする。

しかし交差点で、自宅とは違う方向に行きたがって大泣き。

公園に行きたいと地べたに寝転んで泣く。

 

こういうときは共感するのが大事だというではないか。

「そうだよね、公園に行きたいよね」とかいうやつだ。

カラオケ画面の歌詞をなぞるかのように「ソウダヨネ、コウエンニイキタイヨネ」と言ってみるも効果なし。当たり前か。

 

娘はわりと「順番」の概念を認識しているようなので、帰宅時などに「1、手を洗う。2、コートを脱ぐ。3、おやつ。この順番ね」と話すと、「いち、てをあらう」と復唱しながら従ってくれることが多い。

このメソッド(?)を使いつつ、アイメッセージで「私は腹が減ったので帰宅したい」ことも伝えつつ説得を試みるも、全然ダメ。

 

タイミングの悪いことに、私の身体が限界を迎えている。

連日の咳込みで肋骨のあたりと腰が痛いのだ。

腰痛はなかなかのもので、少しかがんだり、抱き上げたりするだけでしんどい。

こういう「身体のキャパシティオーバー」時は非常に短気になってしまう。

自分の中のコップの容量が著しく減っている感覚がある。ちょっとしたことで溢れてしまう。

 

それを言い訳にしたからといって許されることではないが、道路で「いい加減にしなさいッ!」「早く起きなさい!!」その他、罵声を浴びせてしまった。

ベビーカーに乗せようとするとさらに大泣きになり、全力で拒否するパワーに私の身体が敵わない。2歳、強い。

 

娘は泣きながら、私は悪態をつきながら、なんとか帰宅。

帰宅してからも怒り続け、強制的に暗い寝室に連れて行って背中をトントン。

横になって小さな体を抱きしめているうちに「かわいい」の気持ちが再び込み上げてきた。

腕のなかで寝たくないと泣く娘に、さっきはごめんね、嫌な言い方をしてごめんね、と謝る。

いつもなら絵本を読んで歌を歌って……と30~60分コースの寝かしつけが、なんと10分程度で終了。あっけないほどすぐに眠ってしまった。

児童館ではしゃぎすぎて、そして帰宅中の徒歩で体力を使って、眠すぎてわけがわからなくなっていたのだろう。

それがわかっていたとしても、きっと私のイライラと罵声は押さえられなかっただろうなあ。

とにかく、泣き声で私の中のコップがいっぱいになってしまう。これはどうにかならないのか。

 

体以上に心が消耗してしまい、昼食はドカ食い。

家にあるお菓子というお菓子を食べてしまった。

 

娘の目が覚めたら、せめてもの罪滅ぼしで、あれだけ行きたいと言っていた公園に連れて行ってやるといいのだろう。

ただ、いかんせん、身体がついてこない。娘を抱きかかえるたびに腰が悲鳴をあげる。

 

悩んだ挙げ句、誕生日プレゼントとして購入した手押しスクーターで散歩しつつ、私もスーパーで買い物をすることにした。

 

昼寝明け、まずはおやつを食べたいと言うのでアンパンマンのスナックを提供。

キャラクターが描かれているのだが、開封したところ割れてしまっているものがあり、娘はそれを無念がって泣く。

よく見てみれば割れているのは「かびるんるん」であった。

「ねえ、かびるんるんだよ! 割れててもいいよ! (私の喘息の)敵だよ!!」と話すと納得したようで、食べ始める。

しかし食べ進めるうちにカレーパンマンのスナックが割れてしまい、ギャン泣き。

口のなかで粉々にしているくせに、そんな、理不尽な。これが2歳。

 

ちょうど在宅勤務中の夫がお茶を淹れにやってきて、娘に「悲しいね、カレーパンマン割れちゃったね」とナチュラルに「共感」というやつをしていたのでつくづく負けた感が……。

 

なんとか完食した娘をスクーターに乗せて出発。

とにかくハンドルを手放したら一巻の終わりである、と繰り返し伝える。

寒いかなあと思い、シェリー・メイの全身を覆うタイプのコート(要はきぐるみ)を着せて出かけたのもあり、往年の「マリカー」を彷彿とさせる外観に。

道行く人々が手を振ってくれたり、かわいいと声をかけてくれたりで、娘もご満悦の様子。

スーパーで駐輪場にスクーターを置く際も、スタッフの方が「ちゃんと見ておくからね」と声をかけてくれたおかげで、娘が駄々をこねずに降りてくれた。ありがたい。こういうやさしさ、本当に沁みる。

帰宅の際、スタッフの方に娘が「おじさん、ありがとー」と言ってくれたのは、母、大変うれしかったです……(みのもんたじゃあるまいし、無理にお兄さんなどと言わせなくてもいいよね)。

 

スクーターがかなり気に入ったようで、帰りたくても帰れない現象に。

とはいえ、腰を曲げたり抱っこしたりの動作がないので公園遊びより遥かにラク。歩数も稼げて私もラッキー。

スクーターは実にいい買い物だった! と思いつつ、これからますますベビーカーに乗ってくれないだろうと憂鬱にもなっている。

 

2月10日(土)手押しスクーターの盗難対策を考えないと

朝、例によってベビーカーに乗ってくれず、手押しスクーターにて英語教室へ。

帰宅途中で「しゃけおにぎり屋(セブンイレブン)」にて鮭おにぎり購入。

コンビニなどに入る際、店の外にスクーターを置いておくと盗まれそうで不安。公園も同様。

自宅で昼食を取らせてから実家へ。

 

電車内でまた咳き込んでしまい、近くの乗客が離れていく姿を見て申し訳なくなる。

かといって特急電車から降りるわけにもいかず、悩む。

 

実家に娘を預け、ボロボロすぎる身体をどうにかしたくて整体へ。

咳き込む悩みを伝えると、ストレートネックのせいではないかとのこと。よりいっそう治る気がしない。

 

2月11日(日)実家にて休息

実家にてゆっくり。

母の誕生日なのに何もできず申し訳ない。

 

娘、また鼻水と咳。アンパンマンミュージアムでもらったんだろうなあ。

民営の遊び場に行くと毎回これ。

お金払ってこれじゃあやってられないので、強くなってくれ。

 

今日はアンガールズのポッドキャストのファンイベント、ローチケ予約の日。

10時前にPCの前で身構えるも、「もし買えたとしても、当日になったら”行くの面倒くさい”と思ってしまいそう」という不安が脳裏をよぎり、結局チケット争奪戦から離脱。

 

子どもはとてもかわいい。出産して後悔はない。

でも、自分の楽しみが楽しみでなくなる瞬間がある。

本当は楽しみなのに、それを享受するだけの心身の力が残っていないのだ。

予定のためには子どもの預け先その他、対策も考えなければならない。

日々のルーティンと異なるなにかを加えるならば、ルーティンのどこかにしわ寄せが起きる。その山場をエイッと乗り越える体力が必要。それを用意する自信がない。というか、そのことを考えるとぐったりする。

 

本当は誰かと飲みに行きたいのに、自分から声をかけられなくなっている最たる理由。

私がやたらと児童館なり子どもの習い事なりでアクティブに動いているのは、誰かと接したい(でも、深入りしたくない・されたくない)からなのだろうな。

子どものためのようでいて、結局自分のためである。

Win-Winならいいけれど、私の独りよがりにならないよう気をつけなければ。