- 1月1日(月)具合が悪いなら寝室にいろ
- 1月2日(火)センチメンタルジャーニー
- 1月3日(水)年末年始休暇とはなんだったのか
- 1月4日(木)ワンオペ育児の日々ふたたび
- 1月5日(金)献血もできない、なんの役にも立たない我が身
- 1月6日(土)「ずるい」という気持ち
- 1月7日(日)家族以外の誰かと、母としてではなく私として会いたい
1月1日(月)具合が悪いなら寝室にいろ
元旦、娘の起床とともに夫の「体調悪い」スタート。
私の実家に日帰りで帰省し、みんなでおせちを食べる恒例行事がある。
夫は欠席してもらい、私と娘で出かけることに。
支度している横で「少し体調が良くなった、太陽の光を浴びたいから」という理由でリビングの長椅子に横たわられることにイライラしてしまう。
たぶん夫の体調が悪いのは、年末の娘の吐瀉物を掃除してくれたからだと思う。
たしか素手でやっていたような……。
とにかく年末の娘対応で大活躍してくれたのに、彼自身が辛くなったタイミングで恨み節を唸ってしまう自分が嫌になる。
でも年始早々のワンオペなんて無理だと思った。どこかで遊ばせようにも公園くらいしかない。娘もまだ本調子ではないなか、外遊びさせるのは不安。
ということで実家帰省ついでに母娘で1泊させてもらうことにした。
そうこうしているうちに地震。
東京もかなり揺れたものの、地震のニュースが現実のものと受け入れられない。
起震車に娘と乗車したときのことを思い出す。
震度7は断続的な強い揺れがあり、天真爛漫で事態を把握していない幼児を抱えながらテーブルの下にいるのはとても大変だった。
石川県は寒い。みんな帰省している。
我々と同じように、お子さんがウイルス性胃腸炎でゲロまみれという世帯だってあるだろう。そこに地震がきたらどうしたらいい。
鬼気迫るNHKニュースで不安を強めつつ、夕方、念のため夫に食料などの不足はないか連絡すると、「ない」とのこと。
冷凍ごはんも食パンもあるし、年末の料理の残りもあるし、卵でもなんでもあるんだけど……と思う。
とはいえ日々の恩義がある。娘を実家に託して私だけ一時帰宅。
ウイダーinゼリーを買おうかと思ったがドラッグストアは休み。
コンビニで正価で買うのも癪だったので、まいばすけっとでトップバリュ製のもの(100円!)を購入。プリンも買う。プリンは大事。
夫に食糧を渡し、実家にとんぼ返り。
風呂対応は両親が済ませてくれたので、寝かしつけからバトンタッチ。
年末年始くらい、夜更かしして誰かとオンライン飲み会でもしたかったけれど、疲労困憊で22時には眠くなってしまう。地震のこともずっと気になっている。
いろいろなものから逃げるため、すぐ寝た。娘の寝息を聴いていると心から落ち着く。
1月2日(火)センチメンタルジャーニー
東京方面はその後の揺れがなかったこともあり、テレビをつけたらほぼ日常に戻っていた。箱根駅伝が始まる。
娘がよく喋るので、両親はずいぶん楽しそうだった。
もしかしたら、日帰りではなく1泊できたのはとてもよいことだったのかもしれない。
いつもどおり電車で帰宅しようとしたところ、父が「車で送っていく」とのこと。
けっこうな距離があるのだが、正月だから空いていると。
娘はチャイルドシートの上で1時間ほど昼寝できてよかった。
私も久しぶりに渋谷をはじめとする都心の景色が見られてよかった。
かつてはイキって中目黒に住んでおり、買い物といえば渋谷だったというのに、もうさっぱりわからなかった。
サクラステージを見つめながら、桜丘の急坂を登りきったところにある高めのフィットネスジムの会員だった日を思い出す。主に入浴をしに通っていた。いい風呂だった。
桜丘、好きだったな。人がいなくて。
そんな渋谷に端を発し、表参道、赤坂、九段……会社員をしていたころによく行っていた街を見つめてはなんとも言えない気持ちになった。
あのころの経験はなにも活きていないと思う。もう広報担当になるなんてごめんだ(出版社への営業活動、無理)。
私は本当にまた仕事ができるんだろうか。よく言う「選ばなければ」という枕詞がついてしまうのではないか。
父とは当たり障りない会話を少し交わしただけで、基本的には黙っていた。
もっと話しておけばよかったのかもしれないが、話すことがない。
でもきっと親子だからこそ成立する静寂なのだろう。母だとこうはいかない。
夫は完全な被害者だが、この時間はどこかからの、ちょっとしたプレゼントだったのかもしれない、などと。
帰宅すると飛行機事故のニュース。かなり気が滅入る。
いちおう元気がないということになっている夫は「座王」を観て大爆笑していた。
出演メンツもかなり魅力的なはずなのに、びっくりすることに私は本当にそういうものを観る気力がなくなっていた。笑いたいと思えない。
また逃げ込むように、娘の隣でそうそうに眠ることにした。
子どもの体温と匂いと寝息を感じて安らぐ。これがこの上ない幸せ。
1月3日(水)年末年始休暇とはなんだったのか
年末年始休暇、最終日。
私以外の家族たちの体調が優れないこともあり、主に自宅にて過ごす。
散歩がてらお出かけして、夫と娘に中古のApple Watch探しに付き合ってもらった。
手持ちの旧版(series4)はバッテリー容量がなんと71%にまで落ち込んでおり、1日に2回充電しないと機能しないため。
ピンとくるものがなかったので帰宅したものの、メルカリでチェックしたらseries8が安価で販売されていたのであっさり購入。よかった。
みんな体調が悪いので食事ケアが大変。
夫も娘も食べたいものがわからない。自分でもわからないのだと思う。食欲も控えめなのでこちらは何を用意したらよいものやら。
なんだか全然休暇にならなかった。
程度の差はあれど、おそらく日本中がそうだったと思う。
明日からまた平常運転。朝一番で一時保育の予約合戦(電話)がある。
早く自分の中のエンジンをふかさなければ。
1月4日(木)ワンオペ育児の日々ふたたび
夫は仕事再開、日常がはじまる。
朝一番の一時保育の予約は意外にもすんなり済んでひと安心。
「おかいつ」の1月のパワープッシュソングがお弁当づくりの曲で、おままごと好きな娘は大喜び。午前中は自宅でのおままごとに付き合う。
昼ごろ、近所のスーパーのガラポン抽選会に娘と出かける。なんと回すのに30分待ち。
さすがに娘も暇そうなのでベビーカーから降ろして少し歩かせるなど。
スリーコインズで購入した「マイルドな手錠(親子の手をゴムで繋ぐグッズ)」が大活躍。
しかしいよいよ自分の番が近づいてきたタイミングで、参加条件であるレシートを落としたことが発覚。
並行して娘が地べたに寝そべり動かない。ワンオペ時にこれはきつい。
娘を無理やりベビーカーに押し込めつつ、レシートを探す。やはりない。超特急でクレジットカードの明細ページにアクセスし、ダメもとでスタッフさんに交渉。ババアの面の皮の厚さを撒き散らす。
あっさりとOKをいただき(めんどくさいババアを前にしたらそうせざるを得ないか……)、ガラポンに参加させてもらえることに。
ありがたく参加賞をいただいて帰宅。これで大当たりだったら恐縮すぎて消えたくなったはずなのでちょうどよい。
帰宅して娘に昼食をとらせるも、とにかく先週のウイルス性胃腸炎以来、食が細い。
昼寝させがてら、徒歩30分の距離にある支援センターへ。8日までは近隣の幼稚園が冬休みと聞いているため、公園などは難しいだろうとの判断ゆえ。
支援センターはガラガラで最高だった。
先週のウイルス性胃腸炎以来ずっと娘と一緒にいるのでちょっと疲れた。
すごくかわいいのだけれど、自我をまだ自覚できていない人とべったり一緒に過ごすのは大変。
明日はやっとやっと一時保育の日。「打ち合わせ=大人と喋れる時間」でもあるのでリフレッシュしたい。キャリアカウンセラーとの面談もある。今年はなにかフリーランス仕事を開拓したい。
1月5日(金)献血もできない、なんの役にも立たない我が身
今年はじめての一時保育。
夫も出社日だったため、子どもを送ってきてくれるとのこと。
諦めていた2回目の洗濯に着手しながら10時の打ち合わせに備える。
1時間足らずで打ち合わせ終了。
やらねばと思っている家事は数多あれど、年末年始のいろんなことから自分を労いたく、焼酎のお湯割りとシュウマイで早めの昼ごはん。
その後猛烈に「ホットケーキの牛乳の量をめちゃくちゃ多くした、薄いもちもちのやつ」が食べたくなり、焼きつつ、夕食の準備をしつつ、ナイナイのANNを聴きつつ、過ごす。
嫌というほどホットケーキを食べて満足。
午後はキャリアカウンセラーとの面談。本当に私はフリーランスで働けるだけのスキルがあるのか不安になる。やりたいことはないけれどお金はほしい。困る。
その後落ち込む。メルカリ募金の超微々たる寄付くらいしかしていないことに罪悪感をおぼえる。なら増額すればいいのにそれができない。罪悪感と自己嫌悪が増す。
私がなにかの役に立てることといったら献血とか骨髄バンクとか死んだあとの臓器提供とかくらいなのだけど、抗うつ薬を飲んでいる都合で献血すらできない。生ける無価値。
鬱々としながら娘を迎えに行く。
かちゃ(母ちゃん)!と言って駆けつけてくれる瞬間だけは生きている価値を感じる。
私はこの世で役に立たないが、娘はきっとすばらしい人材だと思う。荷が重いだろうが彼女に期待する。なにか社会のためになることをやり遂げてくれ。私はできなかった。
春風亭昇太がつまらなかったと言って、自らの個人情報を晒すツイートを発見して少し元気が出た。絶対真似したくないしできないのだけど、なんかかっこいいと思ってしまった。
災害のニュースも松ちゃんのニュースも気が滅入る。Xを見ないようにすればいいのだけれどつい見ちゃう。ダメだなあ。
1月6日(土)「ずるい」という気持ち
夫の整体通院デー。
在宅で仕事もしたいとのことだったので、終日娘と遊ぶ覚悟を決めて出かける。
午前中は支援センターで遊ばせ、ランチルームで昼食をとらせ、満腹になったところでベビーカー移動すれば昼寝する計算。
案の定眠ってくれたので、つかの間の昼食休憩タイム……とマクドナルドに入った瞬間に起きてしまう。睡眠時間5分。
少し動いていれば寝直すだろうと思いきや完全覚醒モードになったので、西松屋で買い出しをして、夫の好物のミスタードーナツを買い、帰宅。
この時点で私ヘトヘト。まだ15時くらい。
とにかくイライラ、トゲトゲした気持ち。生理終わって1週間しか経っていないのでPMSではない。
最近思うのだけれど、自分の防御モードが過敏になっているときにこういう気分になる。ハリネズミの威嚇と同じ原理。
失敗しないように、損することがないように、といろんなことを先回りして考えて動くので疲れる。
不安をもとにいろんな家事を前倒しで行うから身体も疲れる。
骨折り損のくたびれもうけ、になってしまうとさらに疲れる。
こういうときは静かに5分くらい目をつぶって(瞑想とかマインドルフルネスというのが恥ずかしい程度には自意識過剰)、孫悟空のアタマの輪っかみたいなものを緩めたほうがいいのだけれど、ここまできてしまっているとその程度では緩められない、というか、目をつぶったところで、先々のスケジュールにすぐ想いを馳せてしまうので休まらない。
それで役に立つのが酒。おやつ代わりに発泡酒を1缶あけたら思考がほどけていった。
夕飯をつくる気になれず、外食(サイゼリヤ)を所望。
胃腸炎になって以来、娘の偏食がひどい。それでもパンはとても好きらしく、サイゼリヤはありがたい。
やっぱり安くておいしかった。羊肉の串に添えられている謎スパイスをポテトにかけて食べるとうまい。
娘は昼寝が中途半端だったものだから途中から不機嫌MAX、帰宅してすぐ風呂と寝かしつけをがんばるも、とにかく不機嫌で大泣きで疲れた。それでもかわいい。
私は主婦なのだから平日に休暇をとればいいのだけれど、どうにも曜日の印象というのは強いようで、土日に自分も休みたいという気分になるからいやだ。
土日は夫の休息日と割り切ったほうがうまくいくのに、どうしても「ずるい」という気持ちになる。ワーママならともかく、主婦のくせに。
いろんなことが悔しい。
1月7日(日)家族以外の誰かと、母としてではなく私として会いたい
徒歩で行くと30分はかかる神社に初詣に行こうと夫からの提案。
日々在宅勤務をしているならYESと回答できるが、こちとら毎日子連れで12,000歩歩いている。休日くらい休みたい。
断らせてもらい、もう少し近くにある寺に行くことに。無宗教ファミリー。
おまいり後、娘が退屈だろうということで公園。寒い。私は公園遊びが本当に苦手。でも無料の屋内施設は日祝閉館がほとんど。
耐えきれず昼ごはんに向かう。子ども大歓迎のよいレストランがあり助かった。ベビーカーの子連れで入れて、定食は標準価格。なんとありがたいことか。
あとのことは記憶がない。リュウジの脂肪燃焼スープ(塩味)を作った。おいしい。
家族以外の人と会いたい。なおかつ、子ども以外の話題で盛り上がりたい。ふつうの飲み会に行きたい。