母になっても言いたいことやまやまです

ブログ「言いたいことやまやまです」著者のやままが母になってからの日常を綴ります

ワンオペ病児保育きつかった & 育児の愚痴が少子化に繋がっている説

11月下旬に娘が風邪をひき、家族みんなでズルズルと体調を崩しました。

ストレス発散の手段だったこの日記を書く余裕もなくなり、今に至ります。

おかげさまで全員ほぼ回復しました。

一時保育にも再び預けられるようになり、やっと日常が戻ってきたところです。

 

とにもかくにも実にきつい2週間でした。

検査では陰性と言われたものの、娘はアデノウイルスに感染していたのではないかと思います。「プール熱」などと同じグループですね。

ただの風邪のわりに、娘は最高40℃もの熱にうなされ、目やにで充血していたのですよね。いずれも1日で症状がおさまりましたが。

私も看病の数日後、目やにで目があけられないほどになりました。

健康力にはかなり自信を持っていたのに、1週間弱のあいだ毎日微熱と頭痛、関節痛に悩まされました。

そのうえ生理まで乗っかって、気分的には数え役満です。

自分の日々を生きるだけでしんどい。横になっていたい。

 

しかし1歳の子どもと暮らす日々ではそうはいきません。

 

さて、前提として我が家の状況をご紹介します。

夫はフルタイムワーカーで、在宅と出勤が7:3くらい。

海外との業務も多いため勤務時間は不安定です。

ただ朝は育児の時間と捉えてくれていて、娘の朝食介助は夫が対応してくれます。余裕があれば着替えや歯磨きも。

私は彼の被扶養者で、基本的に主婦です。娘を一時保育に預けているときに単発の内職をしています。

そして娘はひとりっ子で、いたって健康な幼児です。悩みといえば便秘持ちなことくらい。成長過程の悩みはいまだ抱いたことがありません。パーフェクトガール。

近所に実家があるわけではありませんが、私の両親は関東圏に住んでいるので、本当にいざというときは頼れます。

 

これらの情報でなにを伝えたいかというと、私はおそらくかなりイージーモードな育児をしているであろうということです。

だからこれから書くような病児保育 & 自らの闘病期間中の想いは、いろんな家庭からしてみれば「甘えたこと言ってんじゃねえ」だと思います。

耐えきれずにXに愚痴ってしまうことも多々あるのですが、それでも、投稿するときは「私はこんな恵まれた環境にいるのに、甘えすぎだな……」という罪悪感を抱いています。

なら投稿すんな、愚痴るな、という話ですが、そんなイージーモード子育てであっても、自分の胸の内で処理できないくらいにはストレスがたまるんだと言いたいのです。

 

私の精神力が極めて幼稚であるというのは大前提とさせてください。

そのうえで、今回うんざり気分になったポイントを列記します。

 

最初の最初は「娘がどうも風邪っぽい」と気づいた瞬間です。

一時保育の予定はもちろんキャンセル、そうすると終日娘と一緒にいなければならないし、内職時間は早朝と深夜に回さざるを得ません。

本人が外に出たがったとしても、症状が落ち着くまでは自宅がいちばん。都内の狭小住宅で飽きさせずに数日過ごすのはなかなかの難題です。

様子をみて症状がひどくなったら病院に連れていく必要があります。その対応はもちろん主婦である私の仕事。

それでいて、家事がなくなるわけではありません。

(夫は手抜き大賛成派なのですが、私は細かいことが気になるほうで、毎日掃除機をかけないと気持ちが悪くなる不便な性格)

「風邪っぽい」の気づきから芋づる式に「やらなきゃならないこと」「これから待ち受けている生活」がアタマのなかでいっぱいになり、それだけでうんざりしてしまいます。

 

そうして見事風邪をひいた娘は、夜中に咳き込むようになります。

我が家の大事な家計を担う夫は守らねばなりません。彼には書斎で寝てもらうようにしています。

今回は咳込みに加え、夜中に最高40℃もの高熱を出した娘。2日はほぼ徹夜の夜勤状態になりました。

夫婦で共倒れするのがいちばんダメージがデカいとわかっていて、そのうえで別室就寝の道を選んでいるのだけれど、対応中はどうしても「なんで私だけ」「夫ずるい」「私だって寝たい」という気持ちが湧いてしまいます。

その一方で「私は扶養されているんだ、これが私の仕事なんだ」と言い聞かせる自分もいるので、心の葛藤にも疲弊します。

何も考えず、目の前の娘の看病にだけ集中しているのがいちばん健全なのでしょうが、そう器用にできないのが人間(私だけ?)です。

夜中に何度、Xに愚痴りたくなったことでしょうか……。

いちばんキツイときは、咳き込む娘に「もう静かにしてよ!」と半泣きで声をかけてしまいました。

そんなことを思ったり言ったりしてしまう自分も嫌になりました。

 

今回は症状が長引いたために小児科と耳鼻科のお世話になったのですが、季節柄、混んでいて半日仕事になります。

1歳児と過ごす待合室でのひとときはわりと地獄です。

時間に融通のきく主婦の私が連れて行くのは至極当たり前のことだし、そういうふうに分業することで衣食住に不自由なく暮らさせてもらっているのに、「なんで私ばっかり」という気持ちが湧いてくる瞬間でもあります。

 

今回のピークは、私自身が体調を崩したことでした。

まず、これはどうしようもないことですが生理が重なってしまった。

そして風邪がうつり、連日の微熱。

ワンオペでの家事育児はかなり厳しいと感じました。家事は5000歩譲ってサボるにしても、育児はそうはいきません。

しかも私にうつったころには娘の症状は快方に向かっているので、遊びたくてたまらない状態になっています。

急に託児しようにも予約いっぱいだったり、空いているところは遠かったり、そもそも託児の準備をするのもしんどかったり、ベビーシッターも急には手配できなかったり、実家に頼ろうにもこれまた急には厳しかったり……。

 

夫はとにかく多忙で、一生に一度の育休も取らせてもらえなかったくらいです。

「今日は厳しいぞ」と感じた日にヘルプを出したものの、その日に限って夫はどうしても調整できない大事な仕事があり、ワンオペ育児をせざるをえませんでした。

日中の遊び相手やお風呂はもちろんきついのだけど、寝かしつけは本当にうんざり。

喋ろうとすると咳き込んでしまうので、もうルーティンになっている「絵本の読み聞かせ」「歌」ができないのです。

娘は容赦なくせがんできます。苦しすぎてどうにかなりそうでした。

改めて自分の熱を測ると38℃近くなっていて、なんでひとりで対応しなければならないんだろう、と涙が……。

(夫は多忙ななか合間を縫って育児してくれているので、彼を責める気はないです! このあと数日間、逆に夫が夜間の娘対応をがんばってくれ、私はリビングでひとり就寝させてもらって回復しました)

 

私はもともと子どもがとても苦手で、出産する気もなかったくらいです。

さんざん悩んで娘を出産するに至ったのですが、不思議なことに、これまで一度も「産まなければよかった」なんて思ったことがありません。

娘のことが大好きです。出会えてよかったと心から思います。

 

それでもこの看病・闘病期間中は連日のように「私は育児ができない」「私なんかのところに来て娘はかわいそう」「もう嫌だ、逃げたい」と思いました。たかだか風邪ごときですが、辛すぎました。

 

私が出産を悩んでいるとき、諸先輩がよく「子どもっていいよ! 子育て楽しいよ! 産んだらいいよ!」と励ましてくれましたが、正直、私はそんなこと誰にも言えない。

子育てしんどすぎます。イージーモードのくせにそう思います。とてもじゃないけれど「楽しい」と断言なんてできません。

これは子どもを愛おしく思う気持ちとは全然別の感情なのです。

「自分の子どもってとてもかわいいし尊いよ」は確かに大声で言えるけれど、出産をおすすめするようなことは絶対言えません。辛すぎるから。

そのぶん幸せな時間も多いのでしょうけれど、このきつさに目をつぶることはできない。

人によっては、幸せな時間に注目できなくなるくらい、辛さで心身がやられてしまうと思います。

 

ちょうどこの間にXでは「子持ち様」なるワードがトレンド入りしました。

私自身も会社員時代は「子持ち様」のフォローなどがあったので、働く負担が増えているのに給料が増えないことに苛立ちがあり、そう揶揄したくなる気持ちはめちゃくちゃわかります。

せめて詫びの菓子折りでも持ってきてくれ、くらい思ったこともある。クソ人間だけどそれが本音でした。

でもいざ出産してみたら、目の前のことで精いっぱいです。

子どもの看病で仕事どころではないのに、リスケジュールの調整やフォローしてくれるメンバーへのお詫びまでしなきゃいけないなんて、地獄がすぎませんか。

 

かたや政府は、子育て世帯にいろいろとお金を回してくれているようです。

しかしそんなことで結婚、出産しようという人は増えないと思う。

経済面は確かに大きなハードルだと思うけれど、お金なんかよりももっと大きなハードルがあるに違いありません。

 

しんどいときにXで愚痴ってしまうと前述しましたが、そういう子育て世帯の方は私に限らずたくさんいます。

Xには育児の愚痴で溢れかえっています。それを読んで、産みたくなくなってしまう人は少なくないんじゃないかと思う。

だからあんまり愚痴投稿しちゃいけないなと思うのですが、それでも抑えきれなくて、喋る相手もいなくて、投稿してしまうこと多々。

 

お金を、どうにかして「子育て世帯をサポートしてくれる人たち」に回せないもんだろうか。企業のみなさん、彼らの給料上げてくれませんか。ボーナスちょいちょい出すとか。

それで気持ちよく子育て世帯を助けてくれる人が増えて、子育て中の人たちが「こんなうれしいことがあった」と投稿してくれる機会が増えたら、もうちょい、出産を前向きに考えてくれる人も増えるんじゃないか。

 

金がもらえるから出産するなんて人はそうそういないと思う。

「こんな素敵な体験ができる」「私もやってみたい」と思える情報がはびこることが大事なんじゃなかろうか。

 

書いていてよくわかんなくなってきました。

私にできることは「子どもと出会えてよかったな」「子どもと一緒にいてこんないいことがあった」という情報を積極的にXその他に投稿していくということかな。

 

でも負の気持ちの吐きどころがなくてね……。

 

だって夜は出かけられないし、土日に時間もらってお茶会なり飲み会なりに行くことはできるけれど、自由時間は限られているわけで、飲み会に行ってしまったら自分の体力回復タイムは諦めなければならないんです。

体力回復を優先して家でゆっくりしたら、お茶会飲み会には当然行けない。

 

負の気持ちの処理の仕方は、もうちょっと考えていきたいです。

大人と喋りたいしお酒飲みたい、ダラダラしたい、おいしいもの食べたい。